私が「無茶苦茶だった」のかもしれない

非正規労働者が、正社員との待遇格差是正を求めた訴訟

 

最高裁の判決は、私には意外なものだった。
正社員と同じように、ボーナスや退職金の支給を求めた2件の訴訟で、いずれの請求も最高裁は認めず。

 

うーむ・・・

もう10年前の事だが、当時勤務していた会社の社長に、パートやアルバイトの給料アップとボーナスの支給を要求した。

当時の私の待遇は、年収200万円くらい。(5月16日の日記
こんな会社にしか拾ってもらえなかった私の実力不足なので、これは仕方ない。

しかし、パートやアルバイトについては「仕方ない」で済ませられなかった。
何故ならば、私の部下だったからだ。

管理職だった私の待遇がこの程度だったので、パートやアルバイトも「この程度」でしかない。

 

この社長とは何度も衝突した挙句、私は退職した。

 

後日、部下だった者から連絡があった。

「給料、上がったよ!」

 

『なんだって?結局、俺に言われて給料上げるのが嫌だったってことか?器の小せえ野郎だ!』

当時の私は、そう思った。

 

もっとも私の場合、目的は格差是正ではなかった。
だから、今回の裁判と私の場合とでは、全く違うものである。

 

違うものではあるが・・・

今回の最高裁の判決を見て、

『当時の私の要求など、裁判所に認められなかっただろうな』
『私の要求は無茶苦茶だったのかもな』

 

そんな風に思ってしまった。