月命日 ~親不孝~

今月も迎えた義母の月命日。

 

清掃員クロア
今日は帰省しました。

 

 

 

皆さん、今日は何の日か覚えてますか?

 

家族で母の手料理を楽しんだ後、唐突に母が言った。

 

清掃員クロア
ん?
何だっけ?

 

今日は建国記念日だろ。

 

父はこう言ったのだが・・・😑

 

いやいや、
それは母が求める回答ではないだろう。

 

清掃員クロア

何々?
何だっけ?

 

 

家族で初めて、この家を見に来た日です。

 

 

清掃員クロア
えーっ⁈
母さん、よく覚えてるな!

 

 

私は驚いた。
そんな事は、すっかり忘れていた。

この家とは、もちろん「実家」の事である。

 

既に「築40年以上」で、リフォームはしたものの、外観は誰が見ても古い家である。

 

清掃員クロア
実家の前後の家が、物凄く立派なのです。

 

だから余計にね。
古さ” が目立つのだ。

 

 

私は、実家を離れた。
もう、戻る気は全く無い。

 

両親には、
遊びには来るが、帰る気は無い。

はっきり、そう伝えてある。

 

清掃員クロア

公共交通機関がね。
どうしようもなくてね。

 

先日の大雪では、電車が完全に止まってしまったしね。

 

 

ただ、
母にとっては、大切な「家」なんだろうな。

だから、家族で初めて内覧した日の事が、忘れられないんだろうな。

 

なーんか、ね。

 

母に悪いな、と。

俺は、二度と戻らないと決めているからね。

 

清掃員クロア
お母さん、親不孝でごめんなさい。

 

 

こんな私を、天国の義母はどう見ているのだろう?