第33期竜王戦 七番勝負
豊島将之竜王が羽生善治九段の挑戦を退け、初防衛を果たした
対戦成績4勝1敗
豊島将之竜王、おめでとうございます。
そして羽生善治先生、お疲れ様でした。
話は急に変わるが、昭和時代の偉人「大山康晴15世名人」を知っている将棋好きって、現在はどのくらい居るのだろう?
大山先生の実績を書き並べたら、時間がいくらあっても足りないので、1つだけ。
先生はA級在籍のまま亡くなられたのだが、この時、なんと69歳だった。
これは、将棋史上最年長のA級在籍記録である。
将棋の世界を少しでも知っている人であれば、これがどんなに凄い記録か、お分かり頂けると思う。
昨日の日記で、ボクシングのことを書いた。
「具志堅用高さんの日本歴代最多防衛記録13回」は、もはやアンタッチャブルな記録・・・なのかもしれない。
だが、大山先生の記録は「かもしれない」ではない。
「69歳でA級棋士」
これは現在の将棋界では、間違いなくアンタッチャブルな記録である。
今のA級棋士やタイトルホルダーを見れば、60代など1人も居ない。
この事実からも、この記録の凄さが分かるというものだ。
私見だが、AIが普及した現代将棋では、60代でのA級やタイトルホルダーは難しいと思う。
何の根拠もない、野次馬清掃員の勝手なイメージだが、AIを将棋の研究ツールとして使いこなせるのは若手だけ。
我々の世代では無理。
触る事は出来るが、使いこなすのはねぇ・・・🙄
まあ、偏見ですね、これは。
では、羽生善治先生の場合はどうか?
これもまた、野次馬清掃員の勝手な想像だが・・・
タイトル通算獲得100期は通過点
60代でもA級、そして常にタイトル争いに絡むトップクラス棋士
「衰え知らずの60歳」
「驚異の60歳」
2030年に、羽生先生はメディアにこんな風に取り上げられ、将棋界のみならず、世間を驚かせている・・・ような気がする。
羽生先生には、AIとか関係ないんじゃないか🤔
・・・まあ、これも偏見ですね。
竜王戦を終えて、羽生善治九段はこのようなコメントを残した。
「充実して指せたかな」
私は、なんか嬉しかったです。
結果以上の「手応えのようなもの」が、得られたのかもしれないですね。
羽生善治先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。