私のこだわり

同僚が追突事故に遭い、欠勤した。
「念の為」という事で、重傷というわけではないようだ。
それについては、安心した。

 

しかし、嫌な思い出が蘇った。
かつて私も勤務時間中、二度、追突されている。

 

二度目は救急車で運ばれるほどの事故だった。
幸い、後遺症は一切無く、現在も普通の生活を送っている。

この事故の際、私は加害者から一切、謝罪を受けてない。
救急車で運ばれてしまったので、相手の顔も知らない。
謝罪も含め、全て保険会社対応だった。

 

「本人からの謝罪は、一言も無い?」
これが、どうしても納得出来なかった。

 

後日、事情聴取で警察に呼ばれた。
その際、事故担当の警察官から言われた。

「今は、全て保険会社がやる時代です。当人同士のやりとりは、しませんね。」
「謝罪もしない?そんなもんなの?」
「お気持ちは分かりますが、そんなもんですね。」
「・・・・・・」

これ以上、言葉が出なかった。

 

事故処理に関する手続きを、保険会社に任せるのは全く問題ない。
しかし、謝罪も保険会社に任せるの?

 

私自身が事故を起こした際、被害者には直接謝罪した。
そして相手から、「気持ちは十分に伝わったので、後はお互い、保険会社に任せましょう」と言っていただいた。

 

私は昭和生まれの古い人間だ。
たとえ時代がどのように変化したとしても、「お礼」や「お詫び」などは、決して人任せにはしない。
これからも、自分自身でしっかりやりたい。