「クロアさんは、いいなぁ・・・仕事があって」
親しくしている同業他社のおじさんから、こう言われた。
「おじさんの勤務先で、俺も仕事をさせてもらえないか」
私の担当物件のお客様から、こう言われた。
一体、何を言っているのだろう?
まあ、お客様は仕方ない。
私が毎週、清掃に来るのを見ているのだから。
「私が仕事には困ってなさそうだ」
そのような誤解をされたのかもしれない。
同業他社のおじさん・・・
彼は、私より5~6歳ほど年下なのだが、波長が合うというか。
私は彼を気に入っている。
彼がコロナの影響で仕事が減ってしまい、困っている事は知っている。
だが、彼と私は「同業」である。会社は違っても「同業」なのだ。
彼が困っていれば、私だって「同じ」に決まっている。
実際には、私はまだそれ程、大きな影響は受けてない。
それは、私が勤務している「会社の力」だ。
社長が手を尽くしているおかげで、「今のところ」仕事量が維持出来ている。
しかし、同業他社の仕事が無くなれば、こっちにだって必ず波及する。
それは間違いない。もう時間の問題だと、私は覚悟している。
おじさんにも、そしてお客様にも、『誤解だ』と説明する。
すると、あっさり納得される。
何故ならば、コロナ禍での生活は、みんな同じだからだ。
おじさんやお客様だけではない。私も含め、みんな同じだ。
だから不安もあれば、心配事もある。それも、みんな一緒だ。
「隣の芝生は青く見える」のだろう。
『誤解だ』
こっちの芝生も、おじさんやお客様と同じく「コロナ色」だ。
いずれ、私も仕事が減っていく。追い込まれる。
だけど今は
今、出来る事を、一生懸命やりましょう。
お互いに頑張りましょう。
そういう事だ。
Rafael JavierによるPixabayからの画像