不眠症治療を振り返る

仕事再開に備え、21時に布団に入ったが、全く眠れない。
日付が変わり、現在14日午前1時過ぎ。

 

「眠れない時は、何をやっても眠れない」

 

これは、以前にも日記に書いた。経験上、今夜の睡眠はもう無理だ。布団を片付けながら思い出した。

「不眠症治療のこと」日記に書いてなかったな。

 

 

2001年4月、連日の不眠に襲われた。

当時はホテルに勤務していた。
主に夜勤で、勤務時間は16時から翌朝10時。仮眠時間は2時間。
しかし、24時間体制のホテルで、仮眠をとれるわけない。
しかも、従業員が少なかった。「少数精鋭」なんて話ではない。単に「人件費節約」である。
夜勤明けで客室清掃なども、時々やっていた。
そうすると、仕事終了は12時から13時くらいになる。

今の時代ならば、完全に「ブラック企業」と言われるだろう。
しかし当時は、そんな単語は無い。私にとっても、それが「普通のこと」だった。

 

そんな状況で、発症した不眠症。
一週間の睡眠時間の合計、約10時間。
それでも、当時は体力があったのだろう。仕事は決して休まなかった。
上記のような「夜勤明け清掃」という無茶な事もやっていた。

 

ある日のこと。

夜勤明けで帰宅。シャワーを浴びて、部屋を真っ暗にして布団に入る。
やはり眠れない。連日、不眠が続いている。夜勤明けで身体も疲れている。
それでも眠れない。

そして、お気に入りの壁掛け時計の音が、やたら気になりだした。

「カッチ、カッチ・・・」

耳について、気になって気になって、どうしようもない。
私は飛び起き、お気に入りだったはずの時計に、枕を投げつけた。
更に、落下した時計を素足のまま、粉々になるまで踏みつけていた。破片が足裏に突き刺さり、その痛みで、ようやく我に返った。

 

「このままではヤバイ、病院へ行こう」

 

電話帳から病院を探した。通いやすいように、駅の近くの病院を選んだのだが・・・

結局、病院には一度行ったきり。

理由は「医者」だ。とにかく気に入らなかった。
患者である私への態度、対応など、全てが気に入らなかった。
具体的に、あれこれ書く気はないが、「この医者は嫌だ」という事だ。

 

そして、処方された薬が合わなかった。薬の効果で、確かに眠れた。
しかし、目覚めた時に激しい頭痛に襲われた。不眠よりも、頭痛が辛くなった。
よって、薬も数回飲んで、自らの判断で止めた。

この時には、他の病院を探す気力も残ってなかった。

 

薬を止めたので、不眠は続く。それでも仕事には行かなければならない。

 

だが、薬を止めた数日後。

「眠れた」

しかも、とてもよく「眠れた」のだ。まさに「熟睡」だった。

 

結局、心身共に限界がくると、眠れるのだ。
私はこの時、この結論に至った。

 

この経験以降も、何度も不眠を経験している。今夜もそうだ。
しかし、不眠に関して言えば、「病院に頼る」という選択肢はない。私には必要ない。

 

私の結論

心身共に限界がくると、眠れます。