同僚が入院してしまった。
今日は、私が彼の担当物件の清掃を代行する事になった。
残念ながら、初見の物件ばかり。
場所すら正確に把握していない。
10年以上前ならば、地図で事前に場所を調べておいたものだが、今は便利なスマホアプリがある。
私が頼りにしているのが、「Googleマップ」だ。
住所や物件名を入力するだけで、目的地まで案内してくれる。
なんと素晴らしい!
1件目、2件目と順調に目的地まで導いてくれたのだが、トラブル発生は3件目。
なんと、他社管理物件に到着してしまった。
「マズい!直ぐに離れなければ!」
他社管理の敷地内である。慌てて作業車を走らせた。
しかし、「Googleマップ」を頼りにしては、ここに再度案内されてしまう。
住所はきちんと入力されている。ミスはない。
こんな時は、原始的な手段しかない。近くまで来ている事は間違いない。
辺りをグルグルと、作業車を走らせた。
人に頼りたい。
「○○ってマンション、ご存知でしょうか?」と誰かに聞きたい。
しかし、こんな時に限って、人っ子一人いない。
周囲を何分、グルグル回っただろうか。
ようやく辿り着いた。
「おいおいGoogleマップさん、全然違う場所じゃないか。」
思わず呟いてしまった。
スマートフォンには、便利なアプリケーションが沢山ある。
しかし、何時でも、どんな時でも私を助けてくれるわけではない。
誤作動だってする。
「最後は自分の力のみ」
どんな困難も、結局は自力で解決するしかない。
今日はそんなことを、改めて感じた。
Gino CrescoliによるPixabayからの画像