私は小学校を卒業するまで、「長ズボン」を履かせてもらえなかった。
一年中、『半ズボン』で過ごした。
これは私が望んだものではない。両親の方針だった。
私は、同級生達が温かそうな「長ズボン」を履いているのが羨ましかった。
今日、こんな事を書きたくなった理由。
それは、近所の小学校に通う子供達を見て、こう思ったからだ。
「最近の小学生、半ズボンの子が少ないな」
私が小学生だった頃、私のように一年中、『半ズボン』だった子供は珍しくなかった。
当時の私のクラスメイトにも、たくさん居た。
両親が私に、『半ズボン』を履かせ続けた理由は分からない。
聞いた事が無いし、両親も覚えてはいないだろう。
私が勝手に推測すると・・・
「我慢強い人に育ってほしい」
そんな感じだろうか?
もしそうだとしたら、私は両親の期待を裏切った。
なぜならば、私は「我慢しない大人」になったからだ。
もちろん、許容範囲内の我慢はする。社会人である以上、それは当然だ。
しかしながら、「私の器」は相当小さい。
上司や同僚達と何度も衝突し、10回以上職場を変える・・・
この事実からも、私の器の大きさは、誰もが容易に想像出来るだろう。
両親には悪いが、私の経験から断言する。
もちろん、子供が自らの意思で、真冬でも『半ズボン』を履くという事ならば、全く問題ない。
しかし、大人が子供に『半ズボン』を強制してはいけない。
子供だって、寒い日は「寒い」のだ。
大人と同じく、「寒い」のだ。
大人は「ヒートテック系のインナー」「長袖・長ズボン」、更に「コートやジャケットなどのアウター」まで着込む。
人によっては、「使い捨てカイロ」まで忍ばせる。
そんな大人が、子供には真冬でも『半ズボン』で過ごせだって⁉︎
おかしいでしょ、これは。
私の両親が、まさに「これ」だった。
そして私は、妻も呆れるほどの「寒がり」である。
幼少期に『半ズボン』で過ごしても、「寒さに弱い大人」になった。
冬の電気代は夏の2倍以上。
これは、「ほぼ私の電気使用量」である。