それでも「肯定」する理由

菅義偉首相は21日、「Go To キャンペーン」の見直しを表明した

 

今朝は、お気に入りのレストランで食事をした。
このレストランはキャンペーンの対象外だが、店内の客入りは5割以上。

私は、「多いな」という印象を受けた。
緊急事態宣言発令中よりも感染者の多い現状を鑑みれば・・・

 

「新型コロナ」に対する人々の警戒感は、以前より弱まっている。
私には、そう見える。

しかし現実は、新規感染者数が最多を更新する日々である。

 

それでも、私はキャンペーンは続けてほしいと思っている。

 

これを言うと、当然批判される。
例えば、「医療現場、従事者の事を考えろ」と。

 

私は「病院の清掃員」だった。
4月22日の日記
担当は手術室。

もし、もし私が今でも「病院の清掃員」であれば、キャンペーンには反対したかもしれない。

 

現在の私がキャンペーンを「肯定」する理由は、前職が「ホテルマン」だったからだ。

昔の同僚達の現状を知っている。
彼らは、このままでは仕事を失いかねない。それほど危機的な状況だ。

 

喧嘩別れした連中だ。
正直、もう二度と会いたくない。そんな奴らばかりだ。

それでも「様を見ろ」とは言えない。そこまで冷酷非情になれないのだ。

不思議なものだ。

 

まあ、自己分析してみると・・・

「自分の部下だった者達が、今でもお世話になっているから」

という気持ちがある・・・のかもしれない。

 

そして、私も彼らと同じだ。

 

私の仕事は、「お客様のニーズ」があってこそ、である。

「お金を払ってでも、プロの清掃員にやってもらいたい」

そんなニーズがなければ、私のような「プロの清掃員」は不要なのだ。

 

Go To キャンペーン」はコロナ禍で、観光・飲食などの「需要を拡大する為」のものである。

 

私はこれが成功すれば、この経済効果が他業種にも波及するのではないか。
そんな期待をしている。

そして、我々の業界にまで好循環を及ぼすのではないか、と期待している。

だから、キャンペーンは続けてほしいのだ。

 

一方で、コロナ禍で医療現場で働く昔の同僚達には、「申し訳ない」という気持ちもある。

 

彼らとも喧嘩別れだった。

 

それでも、「清掃員」として医療現場を支える彼らを、私は尊敬している。