初タイトル獲得、おめでとうございます。
17歳、しかも現役最強といわれる渡辺明さんからのタイトル奪取。
凄い!ただ驚くばかり。
「羽生善治さん」も衝撃的だったが、藤井さんも勝るとも劣らない棋士だと思う。
私は中学三年生の頃まで、プロ棋士に憧れていた。
小学生の時、父に教わってから夢中になった。
そして順調に棋力が向上し、中学生の頃には無敵だった。
この頃からプロ棋士に憧れ、中学二年生の時、両親に頼んで将棋道場を探してもらった。
そして毎週日曜日、電車で約30分、道場に通った。
私はここで、厳しい現実を思い知らされた。
無敵だった私が、道場では全く勝てなかった。
そして、当時の私が「プロ棋士」を諦める絶望的な敗戦。
それば、小学一年生に「二枚落ち」でやられた時だ。
「二枚落ち」での対局自体、屈辱でしかなかった。
そして、木っ端微塵に負かされた。
「プロ棋士は無理だ・・・」
そう思った。
今でもよく覚えている。
道場に通っている間、彼との対局は10前後だったと記憶しているが、勝ったのは「1局」のみ。
「二枚落ち」という実力差は、最後まで埋まらなかった。
今では「NHK杯」を観戦する程度の付き合いだが、最近の将棋は全く分からない。
当然、藤井さんの将棋も分からない。
だが、将棋から離れてしまった私でも、藤井聡太新棋聖の「凄さ」は分かる。
藤井さんのような、「異次元のプロ棋士」が残す棋譜を見ることが出来る。
かつて将棋に夢中になった私には、そのことが幸運だと思っています。