「指名されれば、どこでも喜んで行きます。チームの為に全力を尽くします。宜しくお願いします。」
そう言っていれば、もしかしたら・・・と思ってしまう。
先日のドラフトでの指名から漏れてしまった、「元メジャーリーガー・田沢純一投手」の事である。
彼はドラフト前、「指名されたら考えたい」と言っていたらしい。
うーむ・・・
このコメントからは、どうしてもNPB(日本野球機構)でプレーしたいという、強い意思は感じられない。
もし、私が球団の担当者だとしたら、来てくれるかどうか分からない人の指名は・・・無い。
メジャーリーグでの実績を見れば、田沢投手に興味を持つ球団はあったはずだ。
それ故に、今回の結果は残念に思う。
もっとも私の話は、彼の実力や実績とは全く関係ない。
単なる「感情論」である。
プロは実力の世界。
プロ野球12球団は、現在の彼の実力を吟味し、そして指名しなかったという事なのだろう。
彼がボストンレッドソックスと契約したのは2008年。
当時、私は本人の希望通り、メジャーリーグの球団と契約出来て良かったと思った。
それに対し、日本球界には嫌悪感を覚えた。
「通称・田沢ルール」がその理由である。
「野茂英雄さん」の時もそうだったが、何故「頑張ってこい!」と送り出してあげないのか?
人材流出を危惧する必要などない。NPBでプレーしたい選手はたくさんいるのだから。
ここ数年、私はプロ野球観戦はしてない。
田沢純一投手が独立リーグでプレーしていた事も、今回のドラフトのニュースで知った。
マイナーリーグから這い上がり、ワールドシリーズ制覇に貢献した彼の経験は貴重だと思う。
何らかの形で、日本球界にも還元されれば・・・
今回のニュースを知り、私はそう思った。